じゅ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのじゅのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「初志貫徹」はまだしも「牧野」ってネオンが光ってるのはこの国にずっと住んでる俺でも見たことないなw


初志貫徹なあ。このジョン・ウィック──ババヤガ、闇の男──のための言葉だな。

文字通り立ち上がれない程の傷から蘇ったジョン・ウィック。首長に捧げた指輪(亡妻ヘレンとの結婚指輪)と自由を取り戻しに次代の首長の元へ。どちらも叶えられない首長の頭をジョンは撃ち抜いた。主席連合の権力を委譲された公爵は事の発端となったNYコンチネンタルを爆破し、コンシェルジュのシャロンを処刑した。公爵はジョンの盟友ケインを、彼の娘ミアを半ば人質に取るようにしてジョンの暗殺に仕向けた。
追われる身のジョンは、同じく盟友のコウジ・シマヅが支配人を務める大阪コンチネンタルへ。そこには名のない男"追跡者"の姿も。公爵の刺客が押し寄せて乱戦に発展し、コウジは脱出したジョンの居場所を巡るケインとの一騎討ちで命を落とした。
コンチネンタルの元支配人ウィンストンは、ジョンに公爵との決闘を提案する。決闘を申込む権限があるルスカ・ロマの家族に戻り、代理として闘うというもの。既に縁が切れたロマがジョンを再び家族として迎えるために提示した条件は、ロマの女王カティアの父ピョートルを殺したキーラの仇討ち。死闘の末キーラを討ったジョンは、ルスカ・ロマに復帰し、正式に公爵への決闘を申し込む。夜明けの寺院での拳銃による撃ち合い。公爵は代理でケインを決闘相手として差し出した。
寺院へ向かうジョンに、公爵が2600万ドルまで吊り上げた賞金に群がる刺客が立ちはだかる。撃たれて撥ねられてなお立ち上がるジョンに次々と刺客が薙ぎ倒され、追跡者は公爵に賞金を4000万ドルまで跳ね上げさせる。絶え間ない戦闘で満身創痍のジョンに手を差し伸べるはケイン。共闘して寺院に辿り着いた2人は決闘の位置につく。
撃ち合いの末、倒れたのはジョン。公爵がジョンの息の根を止めるため彼に歩み寄る。しかしジョンが倒れた時、彼は銃に詰めた弾を撃っていなかった。虚をつかれた公爵はジョンに頭を撃ち抜かれた。決闘の条件により、ジョンとケインは自由の身になり、ジョンの介添人として立ち会ったウィンストンは支配人の地位を取り戻してNYコンチネンタルが再建されることとなった。連れ帰ってくれとウィンストンに頼んだジョンは、ヘレンとの思い出を浮かべながら静かに倒れ込んだ。
ヘレン・ウィックの墓標の隣に立てられたジョン・ウィックの墓標。ウィンストンと地下の王バワリーは、今や彼が天国にいるか地獄にいるか知る由もない。

ケインは花束を手に、今まで安全のため距離を置いていた娘へ歩み寄る。そんなケインを付け狙うフードの人物。ナイフを取り出したその人物は、コウジ・シマヅの娘、アキラだった。


なんか、次の劇場に移動するとき以外で単にはりきりすぎて1時間前に着いたのっていつぶりだろう。7時間寝ていつもより入念にシャツにアイロンかけて事前に金額気にせず旨いもん食って最高のコンディションで臨んだった。
数日前
「9/22(金)は休みます!」「社内のカレンダーだと秋分の振替休日で元々休みだよ」
昨日
「金土日でどっか行くの?」「ずっと劇場にいます!」
とかいうクソアホ会話のせいで、このてんやわんやの時期にジョンウィックのため休もうとしてたことがバレたが、そんなこといいんだ。コンセクエンス。
この世界的大作の公開と誕生日が被ってんだこっちは。そんな一生に一回あるかないかの日を逃すわけないだろ!

楽しい。カッコいい。なんかよくわかんないけど、遥か上流階級の文化とか慣習が根付いてる感があって洗練されてる気がする。あとやっぱ宗教を絡めると業を背負ってる感が強調されて仰々しさが増して良い。荘厳。"息子"に初手ショットガンぶっ放す神父はどうかと思うけどwまあ対ジョン専用あいさつみてえなもんか。
非常に立派な日の出の瞬間が織り交ぜられてたのもよかった。


今回もすげえ無茶苦茶するじゃん。大阪コンチネンタルの乱戦のくだりとか、息つく暇もない時間がめちゃめちゃ長い。
パラベラムでソフィアと共闘した場面がワンカット毎にいちいち長くて凄えなと思ってたけど、サクレ・クール寺院に向かう道中で追手に追われて入ったアパートでの戦闘は常軌を逸してる。よくあんなの撮ろうと思ったし撮れたな。駆けずり回ってとんで跳ねてブッ放して壁が弾けて物が弾けてヒトがハジけて、っていう激戦を広ーいフロアで休みなく繰り広げられる。元々目線の高さだった視点がすーっと上に上がってって真上からの視点になる。それがワンカットで何分か続く。そんなん仮に思いついても撮れないじゃん。そんで壁を挟んだ攻防を上から俯瞰で見るのってこんなにも楽しいのか。知らなかった。なんか、いつもは戦闘の場面って出来上がったのを見て満足するけど、これに関してはメイキングも見てみたい。
(あとついでにジョンの「Yeaaah」総集編を出してくれてもいい。)

天国と地獄なるクラブは今作のためにまじで建てたってどこかで聞いたような。なんかもう、やりすぎよ。まあ「ブッ壊す用の鉄道車両造りました!」とかいうインポッシブル野郎もいるくらいだし、映画人は皆どこかしらがどうかしてるんだな(羨望)。
異様な熱気だった。すぐ横の巻き添えくらってもおかしくない距離で長髪黒スーツおじさんがザクザクと斧で人刈ってんのに、それを目の当たりにもしてんのに、あの場を埋め尽くす皆は何に惹かれて踊り続けてるんだ。
と思ったら、恰幅のいい紫スーツおじさんが黒おじに殺されて金歯もぎ取られた途端にみんな走って逃げ出すんだよな。つくづく奇妙な空間だった。


おっちゃんたちが異常にかっけえ。キアヌ・リーヴス(59)、ドニー・イェン(60)、そして俺たちの真田広之(62)。おっちゃんってよりもうおじいちゃんじゃないか。
キアヌは1日4時間、週5日のトレーニングをスタントの人たちと3ヶ月以上やったそう。為せば成るもんだな...。

キアヌ、というかジョン、落ちすぎよ。パラベラムでNYコンチネンタルの屋上から全身バカスカ打ち付けながら落っこちたのも衝撃だったけど、まだ落ちまくるか。天国と地獄でキーラに落とされて、廃アパートで飛び降りて、そして寺院の階段で公爵の右腕みたいなやつ(チディという名らしい)の喧嘩キックで222段を転がって落ちる落ちる。よく生きてんな。
あと、撃たれすぎよ。雨に打たれるくらいの感覚で弾丸撃ち込まれてるじゃないの。決闘のためにジョンが防弾スーツを脱いだ時に薬莢がパラパラと音を立ててこぼれ落ちるところ、道中での撃たれ具合の激しさを無言で端的に物語ってて一周回ってめちゃめちゃおもろかった。
ジョンのやばいところというか、ババヤガとして恐れられる所以って、どういうわけかとにかく死なねえところなんだろうな。もちろん純粋に戦闘がべらぼうに強いのもあろうけど、肩を並べるレベルの凄腕は案外いたし。ところで、キーラとチディもめちゃめちゃ強えんかい!って思ったけど、キーラもかつて恐れ崇められた暗殺者だった設定らしいし、チディは『ザ・リディーマー』の人だ。そりゃ強えわ。でもそんなやべえ奴らを差し置いて伝説になってる理由がキーラの「なぜ大人しく死なない!」に集約されてた気がする。そう、死なねえんだ何故か。そういえば1作目でもロシアのパパが「驚異的な執念でやり遂げる」みたいな内容のこと言ってたな。結局死なない折れないヤツにはどうしたって勝てないわな。

シマヅ。漢だ。誓印もなく追放者のジョンを自分にできる限り守り抜いた。単に兄弟に等しい友だから。そんで結局和装に刀は一番かっけえと俺の中の中学二年生が言っている。
ケインはしゃーなしで公爵に仕えながらも結局は友なんだな。決闘の場にジョンが辿り着けなくて終わり、なんて幕引きを一番許すわけねえのがケインだ。俺は当然殺しを生業にしたことないので知らんけど、別れは自分の手で、みたいな願いがあったのかな。
真田広之のアクションが美ってかんじだった一方、ドニー・イェンのは軽やかでスタイリッシュってかんじ。それぞれ和装と細身のスーツによく映えてたな。ドニー・イェンは時折コミカルなかんじにも見える瞬間があるのに、ちゃんとかっけえの何でなんだろう。


ところで、信念による死によって完結するのがブシドー、みたいな感覚がチャド・スタエルスキらにあるんだろうか。まあ武士道って何だと問われたら俺は何も答えられん。皆目見当もつかん。

何にせよ俺は外国の人の印象で誇張された日本を見るの好きなんだよな。それこそ真田広之はそういうの正していきたいといつか語ってたと思うけど、個人的にはおもしろいと思う。interesting的な意味でもfunny的な意味でも。特に今作のは雨曝しの寿司屋でにんじゃりばんばん流すのより好き。友と交わすティーとサケ。街にはネオンにカンジ、手にはカタナ、ボウ、そしてシュリケン。主人をお護りするスモウ・レスラー。ワビサビガーデンを越えて梅田駅へ。電車の車内も薄暗赤青ネオン。
電車の中があんな陰鬱な色味だったら世のビジネスマンもっと爆速で心病むて。
なんかでも、TokyoじゃなくてOsakaだったの地味に新鮮だったな。なんでだろう。好きなのかな。

てか、そういえばケインと力士の取っ組み合いがカットされてたな。その場面の写真見て地味に楽しみにしてたんだが。


さて、とにかく死なないババヤガにもとうとう墓標が立った。どう捉えよう。
ウィンストンとバワリーと共に地下をボートで移動する場面で、墓標に刻む言葉をどうするかみたいな話をしてた。その人の人生を要約する言葉ということで、ウィンストンはシャロンの墓に友と刻んで、ジョンは「Loving Husband」にしてくれと頼んだ。その通りになった。で、バワリーは「Long Live the King」と刻んだ自分の墓を既に立てたって言ってなかったっけ?記憶違いだっけ?
そういえば裏の世界の人たちってちょいちょい自分が死んだことにするような。ぱっと浮かんだ例だと『ボーン・レガシー』でアーロン・クロスことキットソンは表向き軍で殉職したことになってる。そんなわけで、実はジョンの墓標の下にジョンがいない可能性はあり得ると思いながらあの場面を見てた。天国にいるか地獄にいるか知らないというウィンストンとバワリーの会話は、今頃どこかで引退生活をしてるジョンが上手くいってるか知らないっていう意味なんじゃないかとか。
1度引退してまたその道に引き摺り込まれたジョン・ウィックという人間だから、今度こそ主席連合の義務から本当に解き放つためには自分たちみたいなのが接触できないようにしなきゃいけない。その手段が死の偽装だったのかなとか薄ら思ってる。

...と、思ってるのが半分。腹撃たれたくらいで死ぬタマじゃねえだろって思ってるのと単に生きててほしいと思ってしまうのを合わせてもう半分。まあ、腹撃たれたくらいで云々というのは、それで死ぬか生きるか決めるのは結局のところ文脈だからなんとも言えん。
結局、俺はジョン・ウィックに生きててほしいんだ。ババヤガじゃなくてジョン・ウィックに。ヘレンについての記憶をなるべく長くこの世に残すんだろ。そうしてくれよ。家族を大切にしたケインの銃弾でジョンの家族に消えてほしくねえよ。

それに、いかにもまだ何かありますよってかんじの締め方したし。ケインに回ってきたコンセクエンス、アキラによる父の仇討ち。ジョン抜きじゃ題名を「アキラ・シマヅ」に替えでもしないとその続きを描けないじゃないか。まあスピンオフか何かでやりますってんなら話は別かもだけど。

続きがどうのこうのは置いといて、人間は何かのために生きる/死ぬ/殺すの3種類でジョンはどれにも該当しない、っていう公爵の話には俺は共感してない。
ケインが全部、ってのにも共感しない。彼はミアが安全ならあとは自分含めてどうでもよくて、ただミアだけのために銃を取った、つまり「殺す」の人だと思ってる。
ちなみにコウジ・シマヅはきっと、絆のためにケインの前に命を投げ打った、つまり「死ぬ」の人。
対してジョンは、明らかに「生きる」の人だと思ってる。パラベラムの時に前首長になぜそこまでして生きるかと問われて妻を覚えておくためだと答えた会話を忘れてない。何かのために生きる人間なんだから、とてつもない執念でやり遂げる人間なんだから、生きてるはずなんだ。生きろ。


ところで、結構よく変わる公爵の衣装も見てて楽しかったな。ビル・スカルスガルドのファッションショーだ。


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【2023/09/23追記】

ビセ・ド・グラモン公爵って、決闘が決まった辺りから
・告知人に「野心は人の価値を超えてはならぬ」みたいな善きメンター全開な忠告を受ける
・不戦勝狙いのセコい手を使い出す
・焦りが募って追跡者のペースに乗せられて賞金をゴンゴン上乗せしてく
っていう敗者ムーブが目立ってくるけど、でも登場時の強者感は本当に凄かったの覚えてる。
なんというか、その場の時間の流れ方を自分一人だけで支配するかんじというか。告知人に告げられた1時間を測るでっかい砂時計をウィンストンが気にするのを後目に、のらりくらりとカップに砂糖を入れて、静寂の中でゆっくり混ぜて、勿体ぶった間で話し出す。まるで残り少ない時間をわざと浪費するかのようなかんじ。
極め付けはNYコンチネンタルの爆破の瞬間。今まであの建物って、威光を放つようにスクリーンいっぱいにでかでかと映ることが多かった気がしてるけど、公爵の視点では遥か上から見下ろす街の一部に過ぎないらしい。あんな立派な建物を下から上まで一気に爆破すれば凄まじい衝撃と轟音が響くだろうけど、公爵の身にはそんなちっぽけなもんブッ壊したところで何も届かない。

追跡者が賞金吊り上げるために話しに来た時に不意に手の甲をナイフで突き刺すとか、マフィアっすか?キレる時キレるしボルテージも急激に跳ね上がるってのは、怖さの演出として良いよなあ。


そんな公爵が仕掛けたジョン・ウィック狩りで、廃アパートのくだりが衝撃すぎて薄れてたけど、凱旋門のラウンドアバウトも無茶苦茶だったわ。思い出した。
追手が停めた車の周りをドリフトしながらバカスカ撃つの超カッコよかった。
マルコ・サロール(チディ)が投げたキアヌを横っ腹でタックルしたワゴンの後ろの席に乗ってたかった。てか、演者の近くを走ったり轢く車はまあスタントマンが運転してたんだろうけど、全然関係ないとこ走る車はエキストラが運転してたんだろうか。だとしたら羨ましい限りだ。


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【2023/09/24追記】

もっかい行った。楽しかった。最初のカットの正拳突きが2回目でもびびるのよな。爆発した音だろあんなん。


改めて見ると、俺キーラ・ハルカンのラリアットめっちゃ好きだな。投げてぐいっと引っ張ってラリアットかますやつ。例の階段でジョンもやってんじゃん。金歯へし折りながらあれ良い技だったなって思ってたんすか。


グラモンは公爵じゃなくて侯爵だな。大変失礼した。公爵(duke)、侯爵(marquis)、伯爵(earl)、子爵(viscount)、男爵(baron)、準男爵(baronet、baronetess)、士爵(knight)の順らしい。
全世界を股に掛けるあんなクソデカ組織の主席が全権を委任する先が2位の爵位の青年なのか。まあでも、公爵じゃなくて侯爵だからこそグラモンの野心の強さに納得できる気がする。

ちなみにその侯爵が決闘の場所として希望したポンピドゥ・センターというのは、パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設だそう。
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主に公共情報図書館(仏式1階から3階)、国立近代美術館・産業創造センター(4階から6階)、映画館、多目的ホール、会議室、アトリエ・ブランクーシ、カンディンスキー図書館および国立音響音楽研究所 (IRCAM) により構成される
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ですって(wiki)。おめえそんなとこで夜明けに剣による決闘やらそうとしてたんか。時間見直して、あんたのクソ高天井の広ーいオフィスとか馬術見てた場所とかでやりゃあ良かろうにwまあ、元よりジョンに辿り着かせない気で指定したんだろうから、街中が有利か。
にしても、ウィンストンは「主席が恐れた男を闇から引き摺り出して倒せばこの世界でどれだけ高い地位に就けるか」みたいなこと言ってたけど、そんな勝ち方で主席の羨望を集められるんだろうか。まあルールが全てで手段は問わないような世界だろうし、それでよかったのか。でも、「How you do anything is how you do everything(物事はどうやるかが全てだ)」のグラモンパパはそれをよしとするんだろうか。
告知人は「人の野望は人の価値を超えてはならない」って言ってた。グラモンが父の唯一のルールの真意を解っていなくて、その程度の価値の奴でしかなかったくせに、身の程を遥かに超えた地位を目指した報いがあの額の風穴だったんじゃないか。


MEIWAKU系暗殺者ジョン、シャロンの死を聞いてどうせニューヨークに戻ってくるんなら大阪に行った意味よくわかんねえなと思ったけど、まあ命を預けられる数少ない者の筆頭が仕切る城だもんな。そりゃ真っ先に行くか。その動きを読めるケインがいて、しかもグラモンが雇うための弱みを持ってたのが不運だった。
てかNYコンチネンタルは再建されることになったけど、大阪コンチネンタルの聖域解除をどうするかは何も触れられてないな。アキラさん、8時に自分とのディナーの予定を勝手にねじ込みたいほど最愛の父と根城を失ったじゃん。まじでメイワクカケテ、スマナイ。

あとやっぱり「牧野」のビルは見間違いじゃなかった。なんだろあれ。牧野社長のビルかな。牧野コーポレーション。
梅田駅の広告。「ジャパンウィスキー 飛沫」て。飛沫て。

まあそんなん言ったら、ヨルダンの人たちも「そんなんしねえわ!」ってなってるかもしれんが。
エンドクレジットにヨルダンユニットの紹介があったから、冒頭の砂漠で新首長を撃つとこはヨルダンで撮ったのかなと思ってる。新首長、砂の上に狭い敷物と椅子と飾りっていう随分と質素なとこでジョンを迎えてた。現地の人に実際そういう過ごし方することあるんですかって聞いたらそれこそ「Yeaaah, not really.」ってなるかも。


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【2023/09/26追記】

数日経って思い出すのが、シングルコンバットの話をした時のウィンストンの顔。目バキバキ、歯剥き出し、復讐心がシワから滲み出よる。あんな狂気じみた顔たぶん今まで見せてなかったと思う。記憶の限りでは。


あと乱戦の中でジョンがハンドガンをリロードする時に弾倉の部分を振って空のやつを放り出すの地味に好きです。


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【2023/09/30追記】
「人の野望は人の価値を超えてはならない」の告知人おじさんに思いを馳せてる。あんた昔何をしでかしたんだ。
前作でジョンが己の指詰めたのめちゃめちゃ覚えてたから、告知人がNYコンチネンタルの受付でシャロンに手紙を差し出した時からジョンの手と同じとこの指がないのが気になってた。「人の野望は人の価値を超えてはならない」との持論に至るえげつないコンセクエンスがあったんだろなあ。

告知人ってたぶん読んで字の如く「告知人」であって、告知することが仕事でそれ以上でも以下でもないだろうから、侯爵にあんな助言(警告?)してやる責務も義理もないと思うんだよな。パラベラムの時の裁定人だったかみたく、ただ淡々と役職通りのことをやってきゃいいだけで。それをわざわざ、大阪での流血沙汰は余計だっただの、野望は云々だの、ちょこちょこあの若造侯爵に意見してた。このヴィンセント・ヴィセ・ド・グラモンが何十年前かの自分と重なって見えたんだろうか。
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