洋画に魅入られた男

ジョン・ウィック:コンセクエンスの洋画に魅入られた男のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ最高作!!!

待ちに待ったジョンウィック最終章(なぜ日本はこんなに公開が遅いんだ…)

チャプター5の製作が決定してるみたいけど個人的にはここで終わらせて良いと思ってる。
それぐらい満足感がやばい。

面白かったところ、好きなところ
・アクションシーン。色んな国やバトルシーンがあるんだけど、その場所ごとに襲ってくる敵の武器だったり使用道具が違うのが面白い。製作陣のこだわりを感じる。

・舞台セット、衣装がおしゃれすぎる。大ヒットのおかげでかなり予算をかけられるようになったんだなと思う。大阪コンチネンタルの赤を基調とした舞台も、ベルリン(天国と地獄)の青と赤の妖しいコントラストも思わず魅入ってしまうほど美しかった。
極め付けは、最後の舞台・パリ。決闘時の上品な白銀の世界と差し込む夜明け光の美しさはまさに絵画…圧巻だった。

・ジョンの脇を固めるキャラクターたちの個性が良い。特に、昔からの友人コウジとケインのキャラが良すぎる。
義を重んじ友を庇うコウジと娘を人質に取られているケインの対決は少し辛かった。
あと、ノーバディ&相棒犬も素晴らしかった。こいつら何なんだって思ってたけど、普通に良い味のある殺し屋(追跡者)だった。相棒犬の殺しスキルと金◯攻撃には流石に絶句……。2人で仲良く余生を過ごしてほしい。

・ラスボス侯爵閣下の服のデザインと色がオシャレで個人的にかなり好きだった。侯爵が出てくる場面ごとに場所が変わるけど、それによって侯爵の格式と芸術嗜好の性格を表してるのがよかった。

・東京の描き方も今まで観てきた洋画の中で一番日本を感じる。電車は流石にオシャレすぎたけど、大阪コンチネンタル(ホテル)は実際にありそう…泊まりたい。

【全体を通して】
『娘』が今作品のキーパーソンになってる気がした。ケインが戦うのは娘のため。コウジとケインの対決も娘アキラの制止を振り切り、義を重んじ戦うコウジと娘の身を案じて戦うケインの対比。
そして殺されたコウジの復讐を誓う娘・アキラ。
ベルリンでも父親を殺された娘・カティアがムスカ・ロマに復帰したいジョンに殺しの依頼をする……。第1章(始まり)はマフィアの『息子』で、最終章は『娘』たちがキーパーソンで終わるのも個人的に好きな部分。

今作は良い意味で予想を超える場面がある。
ノーバディがジョンに殺されそうになる時、同時に相棒犬も侯爵の部下に殺されそうになる。てっきり同時に1人と1匹が退場するのかなと思ったら、ジョンが犬を助ける展開。……最高。この前にノーバディと会話するシーンが何回かあるけどその度、犬にも視線を移してたから…まさかと思ったけど敵であっても犬だけは絶対殺さないジョンがみんな大好きだと思う。
あと、階段シーンのケインとの共闘も好きすぎる。ケイン度々助けてくれるところを見ると、昔からずっと仲間思いの良いやつだったんだなと悲しくなってしまう。

最後の決闘はかなりハラハラした。けど最後はスカッとして終われたのでよかった。

主人公・ジョナサンの結末だけど…見終わったあと不思議と心が晴れやかな気持ちになった。
ジョナサンが安らぎを得られたならそれで良い。