レオン

ジョン・ウィック:コンセクエンスのレオンのレビュー・感想・評価

3.5
人気シリーズ4作目。 が、ひたすら暗く・・長い・・。
中盤までは軽い睡魔が何度か襲った。 必然性のない戦闘アクションがず~~と続き、「そろそろ、もういいよ・・。」と感じたほどに。 それに全アクションシーンが夜か暗い屋内・・。 明るい戦闘シーンが "全くない" 作品は数えきれぬアクション作品を見た中で、初めてかも・・。
尚、邦題タイトルは「結末・結果」という様な意味合いで、ラストでの台詞で使われているが、報復という様な直接の意味はない。

エンドロールに、ビジュアルエフェクトやCGアーチストの名前が、マーベル作品並に大勢出てくる。
暗いシーンは安価に加工しやすい為で、対人アクションなのに、ほとんどの戦闘シーンがCG加工されているのかと疑心暗鬼に。

ロケーションの背景描写が、金のかかったゴージャスなシーンが多いが、物語に必然性なくそのシーンを見せる為の展開に思えて、ぐいぐい引き込むスリリングな展開には、ほど遠い・・。 
暗いシーンに重くゆったりした台詞が響き、「おまえは眠くなる~・・・」と呪文を掛けられているのかと思える事も♪

それに真田さんの扱いが納得出来ない。 彼は「ラストサムライ」ではトムに殺陣のリアルさを指導し、「47RONIN」では、キアヌーから技術や人格の素晴らしさで "マスター" と呼ばれた人。 たとえ作中でも、卑怯な手には屈しても、刀や剣の戦闘では最強の存在でなければならない!  なのに・・・。

過去3作は、そのアクションが痛々しいぐらいリアルだった。 それも追手から逃げる、目的地までの移動と、必然性のある行動途中でのアクション。
そのアクションもアイデアが多々挿入されていて、それが今シリーズの魅力にもなっていたが・・。
今作は戦闘を見せる為に、わざわざ寄り道してる様に感じて、さらに終盤まで既視感が漂う。(背景以外)

走行中の車を避けながらのアクションは斬新だが、そのシーンも暗く、長い・・。
やっと終盤、目的地への220段階段ぐらいから、引き込む展開になり、「技あり」のラストを迎える♪

この内容なら、自分は1時間50分ぐらいで十分に感じた。
平均★評価が高いのは、ラストがよいからと認識し、
私的にはシリーズ中、最も低い評価に。
(過去3作は★3.8~3.9)

追記=
本作の脚本家「マイケル・フィンチ」の過去作をチェックすると、★平均最高でも3.4 他に1点台 や2 点台も・・。
そりゃだめだわ・・。
レオン

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