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ジョン・ウィック:コンセクエンスのTSのレビュー・感想・評価

4.0
【どアクション映画のフィナーレ】84点
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監督:チャド・スタエルスキ
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
収録時間:169分
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 2023年劇場鑑賞38本目。
 4年ぶりのシリーズ4作目にして恐らく完結編。1作目からハマってしまっていまして、以降順調に続編も面白かったです。そして今作はシリーズ最長の169分でして、やや長く感じはしましたが、最早ネタの領域に入ってしまっている数々のアクションシーンに大満足でしたのでこの点数です。やはり1作目が一番シュールで良かったなと思いましたが、今作も十分迫力があり、見応えありと思いました。

 指名手配をされていた伝説の殺し屋ジョン・ウィックは数々の包囲網を潜り抜けて生き残っていた。そんな中、全てを掌握していた主席連合が、ジョン・ウィックをさらにら追い詰めていくのだが。。

 1作目では愛犬を殺され、2作目では思い出の詰まった家を爆発されたり、3作目では全世界の暗殺者から狙われるだの、本当に気の毒で休みがない主人公ジョン・ウィック。そう考えたら今作はまだジョンにやや余裕があるような気がしましたが、大阪編で匿われていたものが発覚してからは休みのない戦闘モードに入っていきます。3時間近くあるのに恐らく半分くらい戦ってるんじゃないか?というくらいアクションシーンが多く、相変わらずジョンが無双していて爆笑させられます。ワンカットでのアクションシーンも多く、撮影にはかなりの労力を必要としたでしょう。最初の見どころは大阪編。というか、最初の道頓堀の映像こそは大阪としても、それ以外は絶対ロケ地大阪じゃないだろ?というくらいの安定の日本のヘンテコ描写笑 地下鉄の梅田駅なんてツッコミどころ満載で笑ってしまいました。また、「初志貫徹」の看板に対して失笑した鑑賞者も多いのでは。。どちらかというとこのノリは中国寄りのような、、笑 ただ、大阪編では真田広之が大活躍していたので嬉しかったです。もっとも、謎に日本語になるところもあり、ジョンもたまにカタコト日本語になるので笑ってしまいました。メイワクカケテスマナイ、、て。笑

 その他の見どころは例えばパリの凱旋門周辺でのドンパチですが、これも爆笑必至。車がわんさか通るなか彼らはドンパチを止めません。と思っていたら数多の人間が車に跳ね飛ばされていくではありませんか。しかも人を跳ねた車はそのままどこかへ行ってしまいますし、もう滅茶苦茶。こんなものよく撮ったなと思わされてしまいました。あと階段のシーン。いや、普通に死ぬでしょ笑 あれだけの段数を転げ落ちても「いてて、、」くらいで済んでるのはジョンならでは。ワンピースのくいなが階段に転んで死んだという話を嘲笑うかのような描写。。いやあ、そりゃあ全世界の暗殺者が苦労するわけだ。彼は最終的には懸賞金が4000万ドルに到達するので、ワンピースの四皇も青ざめてしまうでしょう笑

 と、相変わらず良い意味でツッコミどころ満載の世界観、格闘シーンであり、これが今シリーズの良いところなのです。あまりにもジョンのHPが高すぎて敵さんが気の毒に見えてしまいますが、こういう爽快感しかないアクション映画もやはりあるべきだと思います。唯一の欠点は、やや退屈になるテンポの遅いシーンが今シリーズにしては珍しく何点かあったことくらいで、それもそこまで気になりませんから概ね良作と認定できそうです。

 前半の大阪編で日本人の心を掴んでいると思うので、日本人のウケも良いのではないでしょうか。恐らく完結作、、といったのも理由があるのですがそれはエンディング後まで見てからのお楽しみということでお願いいたします。ジョン・ウィックありがとう。
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