キアヌ・リーヴス主演の殺し屋アクションシリーズ第4弾。前作に引き続き世界の闇社会を支配する主席連合との全面対決が描かれ、ストーリーのリアリティはかなぐり捨てられ謎の掟後出しジャンケンには頭が痛くなりますが、そもそも真面目にストーリーを楽しむ映画ではないのでオールOK。
そう、本シリーズの魅力はアクション、アクション、アクションのつるべ落とし。今作の上映時間はなんと2時間49分!アクションシーンは前作の約4倍!砂漠・大阪・ベルリン・パリと世界を股にかけてジョン・ウィックが大暴れ!
そしてなんといっても注目なのが、今作のライバルキャラを演じるドニー・イェンの参戦です。アクションのレベルを一、二段引き上げてくれるだけでなく、ジョンの旧友ながら娘の為に殺しの依頼を引き受け、時に共闘すらしてくれるというドラマ面での盛り上がりも最高のキャスティング。
大阪コンチネンタルホテル支配人を演じた真田広之も激シブで、彼の娘アキラを演じたリナ・サワヤマもめっちゃカッコよかった。
キャストの豪華さは過去最高クラスといっていいでしょう。
量が4倍となったアクションは、質の面でも前作までを凌駕。キアヌVSドニー戦だけでもかなりのバリエーションを見せますが、ドニーVS真田広之や、キアヌVS三下軍団との戦いも実に素晴らしい。
特にお気に入りが中盤のキアヌによるヌンチャクを使ったアクションと、終盤の長階段での戦いです。後者はスタントとわかっていても心配になってくるくらいのロング階段落ちを見せてくれて、体を張るタイプのアクションの極限を見せつけられました。
ストーリー的には本作をもってひと段落という感じでしたが、キアヌ・リーヴスの発言によれば可能な限りシリーズを継続したいとのことなので、遠からず続編を見られる日が来るでしょう。
個人的にはシリーズ最高傑作!これを劇場で見ないなんてもったいない!ぜひとも大スクリーンでご覧ください!