へたれ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのへたれのレビュー・感想・評価

3.6
良かったとこ1 終盤1時間のアクション
ラスト1時間の寺院に行くまでのアクションがシリーズの中でも最大の見せ場になっていた。特に面白かったのが凱旋門の周辺で撃たれては車に轢かれるを延々と繰り返すところと、俯瞰ショットで次々とザコ敵を撃ち殺しながら部屋を進むワンカットのシーン。階段から転げ落ち続けるシーンも、やりすぎな長さがむしろ笑えて良かった。

良かったとこ2 設定のシンプル化
2→3とストーリーの風呂敷がどんどん広がったのに比べると、今作はシリーズ最長なのに設定はむしろ1作目並にシンプルになっていて、アクションの連続に集中できるのが良かった。

良かったとこ3 キアヌ・リーヴスの疲れ表情とドニー・イェンのアクション
まず、キアヌ・リーヴスがまともな会話をほとんどしない代わりに、シリーズ最後ということでどんどん疲れた顔になっていくのが良かった。
今作のもう一人の主役ドニー・イェンは、期待どおりの座頭市カンフーアクションを見せてくれて、見応えがあった。


ダメだったとこ1 大阪でモタモタしすぎ
大阪のシーン全体が、ストーリー上特に必要ないのに長い。3時間弱の映画とは言うものの、大阪のシーンが終わるまでに1時間かかっていた。さらに、さっきまでキアヌ・リーヴスと闘っていたばかりのドニー・イェンが、次のシーンでは真田広之にキアヌ・リーヴスの居場所を問いただすといった、編集ミスなみのギクシャクさもあって、このパート全体が練れていなかった。

ダメだったとこ2 ノーバディの役割が不明
ドニー・イェンとは異なるタイプの殺し屋という導入は良かったのに、さんざん話に絡んだ挙句に犬好きというポジションで終わっているので、これも脚本の段階で位置付けをはっきりさせるべきだった。おかげで、見終わった後では彼のシーンがすべて時間の無駄に見えてくる。
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