田面

ジョン・ウィック:コンセクエンスの田面のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・ウィック最新作!
アメリカ本国から遅れる事6カ月、ようやく公開されました。待ってました!

2時間半の上映中殆どがアクションシーンだったような気がする。そのアクション自体にも静と動の多様性があり非常に楽しめた作品でした。

大阪では主席連合に対する大阪コンチネンタルホテル側は刀や弓に加えて手裏剣!
完全にウケを狙っているとしか思えない武器ですが、銃刀法の事があるから?まさかね(笑)
真田広之さんの殺陣はいつも通り素晴らしいし娘でコンシェルジュのアキラも良かった。
ドニー・イェン演じるケインは盲目の殺し屋。うーん「ローグ・ワン」で見たような気がw。というか、座頭市ですよね。キッチンでセンサーを巧みに利用しながら戦うのには驚いた。上手い!

洋館でのシーンは他とは違って上から俯瞰した映像。完全にゲーム「ホットラインマイアミ」の実写映画化です。ありがとうございました。
ラウンドアバウトのシーンでは一般車両すらも武器として使い、ジョンも殺し屋も轢かれまくり撥ねられまくり。
最終決戦の寺院に向かう階段では、決闘を控えている古い友人の二人がまさかの共闘。死に物狂いで階段を上がり、ボロボロになりながらも到達。でも無事に降りられるのは1人。アクションもさることながらケインとのまさかの共闘。こんなにも熱くさせてくれる展開、流石です。

3時間近い上映時間の間、殆どがアクションを占めていて見ているだけでカロリーを消費してしまうような贅沢な映画。アクション以外でも主席連合やルスカ・ロマ、コンチネンタル・ホテルの関係者達との会話もジョークやウィットに富んでいて本シリーズの大事なピースでした。

ラストでジョン・ウィックが死んだのはびっくりした。これまで不死身だった彼があっけなく逝ってしまった。
1作目で愛する妻と彼女から貰った犬を失った事で彼はもう生きる気力が失せてしまったのでしょうね。復讐心だけが彼を支えていた。自由の身になった瞬間、彼は普通の人間に戻ってしまったのかもしれない。

この人気シリーズを綺麗に終わらせる決断をした関係者は本当に凄いと思う。勿論前日譚もやろうと思えば出来るし、スピンオフのドラマはこれから作られる。
新作だって実は生きていた、としてしまえば可能。でもジョン・ウィックは妻の隣で安らかに眠っていて欲しい。
田面

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