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ジョン・ウィック:コンセクエンスのsymaxのレビュー・感想・評価

3.8
"…来世で会おう…兄弟"

伝説の殺し屋"ババヤガ"…その首にかけられた懸賞金は、今や莫大な金額となっていた…

もはや世界中の殺し屋からその命を狙われているジョンは、自由を勝ち取る為に、主席連合へ戦いを挑む…

ジョンを恐れた主席連合は、全会一致で若き侯爵グラモンに組織の全ての力を委ね、ジョン抹殺を企て、盲目の殺し屋ケインを送る…

ジョンは、己の命を預ける事が出来る数少ない友人であるシマヅを頼って大阪コンチネンタルホテルへ…だがそこには…

正に、集大成…そして、大団円…ジョン・ウィックの最終章は、凄まじい程に詰め込まれたアクション又アクションの連続…どんだけ殺し屋いんの…

ジョン・ウィックの世界観は、その様式美と儀式が魅力の一つと言えますが、今作には真田広之とドニー・イェン先生が参加したこともあり、日本の武士道精神と香港ノアールの任俠道精神もプラスされ、更に深い余韻が魅力を深めたのではないかと感じます。

真田広之とドニー・イェン先生のキレキレ・スタントは別格の凄さで、主役であるキアヌ・リーブスを完全に喰ってました。

最終章のラスボスは、若き侯爵グラモン…演じるのはビル・スカルスガルド…スティーブ・ブシェミ的小物感がまたイイんです…卑怯な手ばっか使う馬鹿的な…顔も似てるし…

これで最後だし、やれるだけやっちゃえ!入れるだけ入れちゃえ!との製作陣の熱き想いはビンビンに伝わってきますが…ちと…くどいし長い…

ただ観客に飽きさせないように、思ってもいない視点からのアクションや跳ねられまくりのパリの銃撃戦などの工夫は素晴らしいと思います。

亡くなった妻の形見である子犬を殺され、車が盗まれた事から始まったシリーズですが、よもやこうなるとは…シリーズを重ねる毎にリアルにボロボロとなっていくキアヌ…本当にお疲れ様です…
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