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ジョン・ウィック:コンセクエンスのrensaurusのレビュー・感想・評価

4.0
長さを感じつつも、製作陣の無邪気さを微笑むような気持ちで最後まで見届けました。

『ジョン・ウィック』で「やりたいこと」と「できる限りのインフレ」を詰め込んだような作品で、目新しさと馬鹿馬鹿しさが同時に押し寄せるシーンが、これでもかと盛り込まれております。

大量の大アクションの砲火を浴びせられ、「もう早く誰かがどうにかなれw」とさえ感じる上に、鑑賞後はどっと疲労感を覚えるハイカロリーな体験でした。

好きなシークエンスは何と言っても大阪コンチネンタル。トンデモジャパンはやっぱりかっこいい。濡れた地面に映るネオン。座頭市をオマージュしたようなドニー・イェンのキレッキレアクション。かっこいいからええんや。真田広之とリナ・サワヤマもかっこよかった。

笑わずにはいられないシーンも多く、せっかく登った222段の石段を、ジョンが一撃で全段転げ落ちるシーンを始めとして、すぐそこで壮絶な死闘を繰り広げているのにも関わらず一心不乱に踊っているクラブ通い民や、殺し屋を引きまくっても素知らぬ顔で運転を続ける凱旋門周辺の一般ドライバーに見られる一般市民ぶっ壊れシーンなど、カッコイイよりギリオモロいが勝つシーンが満載でした。

アクションが巻き起こる間取りを俯瞰カメラで映す撮影手法は目新しくて良かったのですが、数秒でめちゃくちゃ酔ったので俯瞰のカメラが終わるまで目を瞑っちゃいましたw

振り返るとドニー・イェンのインパクトが強く、キアヌを喰っていた印象さえありますが、本編の2時間ぐらいは暴れ回ってたんじゃないかと思うぐらいキアヌも暴れており、ジョンの物語を締め括るに相応しい内容でした。
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