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ジョン・ウィック:コンセクエンスのHIGHINLETのレビュー・感想・評価

3.9
ゾンビのように湧いてくる刺客を必死のアクションで3時間振り払っていく。

序盤の舞台、『初志貫徹』の看板が掲げられた大阪コンチネンタル。

弓矢や手裏剣を従業員が応戦するなか、
ウィックはヌンチャクを駆使、いや途中で投げつけ、
テクニカルな戦略などはなく、基本力づくで押し返している。

壊す気満々で並べたガラス製の浮世絵に突っ込んでいったり、
わざわざ置いた和太鼓の白い皮に血飛沫を飛び散らせたりで笑えてくる。

名前を呼ばれれば必ず「ジョン」と返す仲良しの殺し屋ケインが登場。

盲目でも刀の間合いに入れば瞬く間に仕留めてクールだが、ピンポン!と鳴る人感センサーに頼るのは肩の力抜けて面白い。

コウジ(真田広之)に支持されてウィックが向かった梅田駅。
梅田駅の車内広告も「ニッポンウイスキー飛沫祝」はさすがに誰か注意したほうがいい。
座席も球場のベンチみたいだったし。

中ボスの喘息持ちのデブは、かなり動けてハイキックが鋭かった。

凱旋門の周りを走る車を避けながらの銃撃戦はアトラクションのようなハラハラ感。

“これでよしジョン・ウィックをやれる”という自信を持って名もなきストリート殺し屋が、作った火を噴くショットガン。

まんまとウィックに奪われて火だるまになって爽快だった。
その撮り方は、パックマンのような敵味方すべての動きが俯瞰で見られてゲームみたいで斬新だった。

その後基本、上下の動きになる階段でのバトルも目に楽しかった。

ウィックとかつて仲間だった殺し屋の関係は何にもわからないが、
アクションに全振りした集大成だった。

「廃棄まで1時間」
「大阪コンチネンタルへようこそ」
『牧野』
「コウジ 迷惑かけてすまない」
「できるだけ多く殺してくれ 押忍!」
「ピンポン!」
「梅田駅へ向かえ」
「思い上がるなクズが」
「妻を愛した夫」
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