KIYOKO

ジョン・ウィック:コンセクエンスのKIYOKOのレビュー・感想・評価

4.3
面白かった。
本作もキンタマを噛む犬が出てきて満足。

これまでのジョンウィックシリーズの良さがバランス良くミックスされた作品だった。

構図が決まっているのも良い。

アクションにもお国柄が出るというか、これまでになかった要素として、西部劇や大阪パートでの日本の時代劇の影響などが見られ、また進化したなぁという満足感。

【この先、微ネタバレ有】

ウィックが自分の運命、これまで続いていた復讐の連鎖に落とし前をつける話だった。
その悲しき運命を背負いつつも、殺し屋として仕事を最後まで遂行し続けるウィックそのものの死ぬために戦っているといっても過言ではない闘争本能が見れてよかった。

今回は敵も魅力的で、ドニー,イェン演じるケインは盲目であるが、そこをキャラクターの個性として昇華しているスタイリッシュアクションがカッコよかった。

ビル・スカルスガルド演じるグラモン侯爵も表情や仕草一つ一つに冷徹な裸の王様としての芝居が徹底されていて良かった。
身長の高さもあり、スーツの着こなしがかなり決まっているのも良かった。

パリでの戦いのエッフェル塔下の車の中での戦い、建物内での真俯瞰シームレス1アクションなどなど、アクションがどれも見応え抜群だった。

ただ寺院の前で階段転げ落ちるウィック、すんごい勢いでめちゃくちゃ下まで落ちていくので爆笑してしまった。よしもと新喜劇の一幕のようだった。

さすが3時間近くある映画なだけあって、普通の映画なら転がってもあの半分くらいだろう。
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