滝井椎野

ジョン・ウィック:コンセクエンスの滝井椎野のレビュー・感想・評価

4.7
アクションに次ぐアクション。
ジョン・ウィックでしか浴びることのできない爽快殺戮アクションは健在で、そのやり過ぎ具合は思わず笑ってしまう程。
個人的に特に良かったのは車行き交う中での殺陣。まさか普通に走行している車に叩きつけて敵を倒しまくるとは想像もできない技であるが、身近なものを利用して敵を倒すジョン・ウィックアクションもここまで来たか……と感心した。

アクションについてだけで永遠に語れる本作であるが、それ以外の要素も素晴らしい。
真田広之やドニー・イェン等の豪華布陣が演じるキャラクターも素晴らしく、それぞれが最高に格好いい。
一見ただのヤラレ役にも見えるポーカーの差し歯男ですら、とんでもない耐久力でジョン・ウィックをくるしめる。なんならモブで蹂躙される雑魚敵ですらとんでもない硬さでちょっとした攻撃では倒れない。
ジョン・ウィックのとんでもない強さに対してどうやってアクションを映えさせるかの答えに、敵を硬くするという答えを出した制作陣はなかなか賢い。

今回とうとうシリーズも完結してしまった訳であるが、コンセクエンスと銘打つだけありこのシリーズとしてはこれ以上無いほどに納得の行く終わり方だったのではないだろうか。
滝井椎野

滝井椎野