ストーリーを区切りながら長く続けていくことによって、時にある種の整合性や必然性が犠牲になることも仕方ないのかもしれないけど、各エピソードが盛り上がるほど、どこかしらに違和感が残る。
また、本シリーズについては、前作で自身の薬指を失ってまで上席（の1人）に赦しを請うたにも関わらず、その条件とされたホテル支配人を殺すことが出来ず、結局はホテルとともに反旗を翻したまでは良いが、最後には当の支配人に裏切られてその銃弾に倒れホテル屋上から落下したが、ぎりぎり九死に一生を得るとか、どこかご都合主義的で、且つ、行き当たりばったりの迷走感も伴う。
今作についても、前作で赦しを得た砂漠の上席（代替わりした模様ｗ）を討ち果たしたのはまだしも、果たして大阪パートは話の展開の中で必要があったのか疑問。
加えて、ネタバレは避けたいので詳細は語らないが、その“方法”が取れるならば前作の段階で可能だったのでは？といった迷走感も。
あと、シリーズ中盤なこともあって展開的に仕方ないのだろうけど、逃げる→戦う→逃げる→戦う…の繰り返しであまり緩急がなく、上映時間もそこそこ長いのでむしろ退屈な面もあるかな。
と、だらだらと若干ネガな印象を書き連ねたけど、面白いのは面白いです。
アクションシーンは大迫力で、例によって戦闘は清々しいほど容赦ないｗし、それを担う俳優さんたちもキアヌ・リーヴスはじめドニー・イェン、真田広之さんとその娘役さん、犬を連れた賞金稼ぎさん（すみません、どなたか存じません）、みなカッコいいです。
欲を言えば、“ネオ”と“モーフィアス”の共闘、特に後者の活躍がもう少しあればなぁとｗ
本作で完結でもおかしくなさそうなラストだったけど、次作いよいよクライマックスですかね。今から楽しみにしてます。
