Monisan

ジョン・ウィック:コンセクエンスのMonisanのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

観た。

シリーズで初めて映画館で観られた。
これは絶対に劇場で観るべき映画だ!

実はあまり映画のアクションシーンとか、格闘シーンて長くなるとつまらなく感じてしまうし、あまり好きでは無い。
でもこれは…169分ほとんどアクションくらいの印象だけど全く飽きない。むしろどんどん欲しがってしまう。

前回までの振り返りが最初についてて、そっからいきなり拳。オープニングクレジット無かった(よね?)打撃音が心地良い。

ニューヨーク・コンチネンタルの爆破からのコンシェルジュ、シャロンの悲劇…いきなり辛い。

大阪ステージ。大阪コンチネンタルはまさかの六本木の某所。テンションあがる。リナ・サワヤマがフロント。そして真田広之、格好良い。2人の日本語での掛け合い、そしてキアヌの日本語、日本人冥利だなぁ。
大阪でのアクションは刀多め。力士的な2人にもう少し暴れて欲しかった。でも和太鼓前で敵を痛めつける毎にドン!は笑った。
ドニー・イェン、素晴らしいな。60歳とは思えない機敏さ、盲目ぽさをきちんと伝えながらもキレッキレのアクション。
キアヌも59歳、少し身体重そうだったけど、太鼓もそうだけど、股間狙ったり少しジャッキー的なコミカルさを取り入れて楽しく魅せてくれる。
真田さんは刀を収める所作は流石だし、眼鏡似合い過ぎ。アクションでいうと、リナ・サワヤマも良かった。勿論スタント、ボディダブルは多用しているとは思うけど。なんかワクワクさせてくれた。

真田がジョンに「お前は梅田駅に行け」笑った。「ただ、なるべく多く殺してから行ってくれ」も良い。
地下鉄はブレッドトレインばりのサイバーパンクな車両内、走り始めると暗くなるとかアトラクションかと。でもいっそのこと日本の地下鉄はこの方向で進化して欲しい。インバウンド需要めちゃあるでしょ。

決闘での決着を決め、組織への復縁の為、ベルリンへ。名前しか言わない変なやつを連れて、金歯ごりごりのキーラと対時。この辺も少しコミカル。
まさかのケインと、犬を連れたミスターノーバディ、キーラとジョンでポーカー対決。ジョンがヘボ手なのも面白いけど、まさかのジョーカー無しのファイブカードとか。本当、過去作より笑かしにきてる気がする。
そこからの大乱戦。ナイトクラブで大量の人々が踊り狂うシーンは圧巻。

というこの映画、ここ!っていうベストショット、この映画を代表するショット、みたいなものが多すぎる。キルビルvol.2に無かったもの。
キアヌ・リーヴスがヒキでもヨリでも絵になるというのもあるか。

パリでの最終決戦。
決闘にたどり着けるかどうかの戦いも壮絶過ぎる。凱旋門のラウンドアバウトでの攻防戦は凄過ぎて笑えてくる。あんなカーアクション?クルマ絡みのアクションシーン観た事無い。ジョン、何回轢かれてんの?だし、格闘の間をスピード早めの車が抜けて行ったりぶつかったり、興奮する。
指示を出す、黒人DJの口元、発声セクシーだし。
ミスターノーバディは犬を助けてもらって複雑な表情。まぁこのシリーズはイヌが一つキーポイントだからな。

最後の222段の階段。ただ登るだけでキツそうなのに…最早ゲーム。最後の方まで登ったのに、長い長い階段落ち。これは流石に声出して笑った。
からのイヌの活躍と諦めるノーバディ。おしっこも面白い。

礼拝堂前の絵がまた綺麗、台詞でも言ってしまうくらい良い朝焼けと景色。
これだけド派手にアクションを見せられた後の古風な決闘。緩急上手いし、長さを感じさせない緊張感。全然だれない。

最後は図ったのかな。グラモン侯爵へ"報い"が。からのジョンが階段で…。
まさかの墓石に「妻を愛した夫」と。下水道でフラグたてるから…。この終わりは意外だった。

エンドロールに沢山、日本人の名前が見られたのも良かった。
そして最後の最後に、もうひとconsequence。エンドロールを観ずにで席を立ってしまった観客へのコンセクエンスでもあるのか、なんて。

文句無しで面白かった!
しばらく好きなアクション映画は、と聞かれたら「ジョン・ウィック コンセクエンス」と答えようと思う。

チャド・スタエルスキ、監督
Monisan

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