炒飯

ジョン・ウィック:コンセクエンスの炒飯のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ドニー・イェンがかっこよすぎる。
他にも面白いシーンはてんこ盛りだし、一方で不満(後述)もあったりはしつつ、ドニー・イェンのかっこよさで5億点加点が入る。
キアヌも真田広之も貫禄ある名優であり決して見劣りするとは言わないが、ドニーのキレキレの盲目アクションはまさしくアクションスターとして唯一無二の存在感があった。
3人の現役時代のスピンオフを熱望したい。絶対に観たい。お願い。

洋画のトンチキジャパン描写大好き侍としては前半のギラギラネオン大阪編からもう楽しくて仕方なかった。
何もかも間違ってるけどむしろそれがいい。総員抜刀シーン超かっこいい。
今作での犬要素(不可欠)を担うミスター・ノーバディも、愛犬精神によってジョンと通じ合ったことで良い役どころに収まっていて非常に良かった。犬は最高なのでこれが正しい。
とにかく全編通して最高の娯楽アクションを堪能でき、170分を全く長いと感じなかった。面白いアイデアは全部ぶちこんでやろうぜ!!!というバカさが気持ちいい。

ただ、決闘を終えたジョンがその傷であっさり死んでしまう?結末には拍子抜けというか、割と不満である。
ケイン含め、殺人者たちの結末には死しかない、というのはタイトル通り「報い」がテーマということなのだろうが、前述の通りIQ3の脳汁分泌バカアクション映画として散々楽しんできた身としては正直そんな急に真面目なノワール映画みたいなこと言われても戸惑う。
もっとこう最後まで頭アッパラパーでいたかったというか、散々大暴れしたジョンもあれだけ頑張ったのだからしれっと犬とのんびり余生を過ごすくらいでもよかったと思ってしまう。
単純に、刺されようが撃たれようが轢かれようが多少ふらつく程度で生き残ってきた不死身のジョンがその程度のダメージで死ぬ!?という、リアリティラインのブレを感じることもあり…。あと、死ぬならせめて最期は犬に看取ってほしかったなとも。犬映画なので。

まあ、監督とキアヌが続編やりたくなったらしれっと実は生きてました!!とかあってもおかしくないし、とりあえずは前述のスピンオフをぜひとも観たい。
この令和の世にドニー・イェンのかっこよさでぶん殴ってきた責任をとってほしい。
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