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ジョン・ウィック:コンセクエンスのiPhoneのレビュー・感想・評価

5.0
半端なく良かった。これを迫力満点の映画館、IMAXで観る選択を出来たことが、自分にセンスを感じて嬉しいぐらい。むしろ迫力がありすぎて、最初から最後まで自分の全身がボコられたかのように感じた。現実にはない負傷を自分の中に探していた。頭がもぎ取られたのは自分かのよう、肩や足が内部から脳の誤信号によって破壊されそうだった。
ただ膀胱炎にはなりかけた。今回の成績としては、途中でトイレに席を立ったのは3人だった。あるいは気付いてないだけであと1人2人は多いかもしれない。だが、レイトショーの大きな箱にかなりの人数が埋まっていたことを考えれば、かなり少なく面白くなかった。そして一人映画館をする若い女の子もたくさん見受けられ、一人丸々に元々物怖じしない男性はともかく、それらに抵抗がありそうな女の子達が各々一人で楽しむ様は、令和の時代を感じた。もれなく私は古今東西いつでも一人だ。言い過ぎだが。
結末まで良くて、これはアトラクション感覚にも、もう一度くらいIMAXで味わいたい。どうやって撮っているの、と監督とカメラマンの肩を揺さぶりたい衝動に駆られたが、なんとか抑えるに至った。
前半部分の日本・大阪舞台はなんとも複雑な気持ちと新感覚に襲われた。誰もが今は忍者や手裏剣、剣の帯刀などはネタだと分かっている(と信じている)今、それでもそこを全面的に振り切ってやっている、その新感覚と面白さ。ところがそれでも拭いきれなく、たまに襲ってくる嘔吐感。これはでも、わざわざ外国映画を観に来ているのに、目の前に広がっていくのは邦画のような画面という前提の崩壊に拒絶反応がでた、私独自のものかもしれない。
兎にも角にも、それらを含めても面白かった。この映画は最高にエキサイティング(興奮というとなんだかな)だった。
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