巣籠もり坊主

ジョン・ウィック:コンセクエンスの巣籠もり坊主のレビュー・感想・評価

2.5
【シリーズ物は完結してこそ】
 大体、一作目が成功すると欲かいて二作目を作ってしまうのは人間の性(さが)だから許容範囲。しかし、問題はソコから。三作目を作ってしまったら、もはやそれはシリーズ物として走り始めた訳で、「完結しない(する気の無い)シリーズ物は観客に対する最大の裏切り」だと想う自分としては、三作目以降を企画した人は「いつ」「どこで」「どうやって」終わらせるのかを責任持って考えてもらいたい。そうした意味で今作は観客に対して責任を果たしてくれた点で感謝。
 それを踏まえたうえで、ジョン・ウィック一作目を振り返って今作が面白かったのか?と言えば、評点は2.5ってところ?中身ではなくて、「ハイ!これでおしまい。」って言い切ってくれた勇気に敬意を表して。
 内容は、全編通して、銃火器から射出された銃弾の運動エネルギーは、特製スーツのいかなる作用によってどのように相殺されているのか?の一点のみが気になる展開に終始しましたね。ケブラー繊維が銃弾の貫通を許さないのは、繊維の特性によるものとして理解しますが、問題は貫通を阻止された銃弾の持っていた運動エネルギーは緩衝材も無いペラペラの生地によって分散されることもなく、熱変換されることもなくピタッと停止しているように描写されていましたが、それはなぜ?どこに消えた?
 しっかり勉強しなきゃ・・・全然理解も納得できなかった(汗)。時代に追いつけていないな〜という感想でした。
 そこにしか意識が向かない密度レベルでのてんこ盛りアクションの連続で、もう少し緩急を付けてくれないと歳とった脳みそはアッという間に麻痺してしまって逆に大味な料理喰わされている感覚になりました。
巣籠もり坊主

巣籠もり坊主