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ジョン・ウィック:コンセクエンスのtoriten45のレビュー・感想・評価

3.1
伝説の殺し屋が足を洗ってもなお裏社会からは抜けられない。『ボーン』シリーズ('02〜'16)、『キル・ビル』シリーズ('03〜'04)みたいな抜け忍タイプのアクションものは好きです。

掟を破り、主席連合(High Table) と呼ばれる世界中の犯罪組織が集まった組織に追われるジョン・ウィック。掛けられた懸賞金もうなぎ登りで、世界中の殺し屋から命を狙われます。そしてついに、主席連合との決着へ…って話でした。

本シリーズは見慣れた光景な表の世界と、妙にレトロな裏の世界が絶妙に融合されているところが魅力かな。戦いのステージはTVゲームのようなデザインや描写がシリーズ通して楽しいです。

B級テイストは損なわずに、スケールは超アップ。制作にかけた予算も;

パート1:$20,000,000
パート2:$40,000,000
パート3:$75,000,000
パート4:$100,000,000

…という感じでパート1から比べると5倍。

ニンジャ・スモウ・ゲイシャなどが登場する不思議な国ジャパンは派手派手だけど全く嫌味がないので楽しかったです。このノリでちゃんとしたニッポンにしてしまうと逆に合わないでしょ。チャンバラや座頭市も取り入れていて素敵。

それにしても肝心のアクションは質量がやばい。一難去ってまた一難。特にドニー・ウェンの本格的カンフーアクションは流石です。彼の登場によりアクション映画としての質がグッと上がった気がします。

日本人枠としてはお決まりの真田広之。ちょっと新鮮味がなかったかな。

エンドロールの後に、次作への伏線のような1シーンが隠されていました。
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