こころとからだ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのこころとからだのレビュー・感想・評価

3.6
これまでのジョン・ウィックシリーズが大好きだったので、本作は世界観と舞台があまりに広くなりすぎて少し戸惑う。

相変わらず面白いが、どこかディテールの狂気みたいなのは薄れてしまった気がする。少し大味だったかな。

裏社会の汚い掃除屋、ブチ切れ復讐鬼のときの容赦ないジョン・ウィックの方が似合っていた。感情を持ってしまった本作は、違う作品のよう。

ただ、ルールに従うより、貸し借りをつくって選択していった方がより長く生きられそうだし、友情も愛も持たずに生きるのは死ぬより辛そうだ。

大小やり切ったので、もうこれ以上の展開は難しそう。少し残念な終わり方な気もするが、ここが潮時だろう。

見方によっては、イップマンとジョン・ウィックの共闘が見られると思えば、より素晴らしいお得感といえる。