ジンロク

ただ悪より救いたまえのジンロクのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
4.5
ある殺しを起点とする「復讐劇」。ある児童誘拐を起点とする「救出劇」。日本、韓国、タイを舞台に2つの「劇」が複雑に絡まりながら壮絶な戦いが展開される。そこには同情も憐憫もかけらすら無い。ほんの僅かな救いだけを残して、「こうなるしか無いよなあ」と思わせるエンディングまで息つく暇なしのノワールアクションの傑作と観ました。この映画を荒唐無稽に感じさせないのは、「殺人請負マーケット」や「臓器マーケット(とくに健康な子供の)」が存在しているだろうと納得してしまう「何でもありの欲望の世界」に僕らが生きているからでしょうか?ああ恐ろしい!
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