延々と歩く

ただ悪より救いたまえの延々と歩くのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
3.6
 タイトルがかっこ良すぎる韓国製バイオレンスアクション映画。祖国に見捨てられた工作員が、殺し屋として生活するうち恨みをかって逆に追い詰められたり、我が子を救出するためタイの臓器密売組織と対決したりする。

 面白かったけどこの複雑さはフィルム・ノワールやハードボイルド小説のイメージなのだろうか。

 苦労自慢・不幸自慢という言葉もあるがそれでもひとりひとりの人生にしっかり向き合ってやらんでどうする…みたいなアツさを感じた。このエネルギーが映像に粘り気を生んでいる。お話を長くネットリ語りたいとこはマイケル・マンとかジェームズ・マンゴールドなどを連想した。

 とはいえ演出手腕はしっかりしてるけど天才的な閃きとかじゃないから、人によってはわりと退屈な場面が連続するな~と思われても不思議じゃない。この手の残虐アクションも食傷気味ではあるし。
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