深く考えなければ、爽快さとテンポの良さで楽しめる映画でした。
大金につられて大規模な石油盗掘話に乗っかったものの、うまい話には裏があるもの事情があるもので、ちっとも上手く進まず、警察にも狙われてしまいには命の危機に、という流れをアクションありコメディあり人情ドラマありでテンポよく見せているのですが、いかんせん色々と無理があるなあ、と。なかなか掘り進められない主人公たちのもどかしさを、見てるこっちは違う意味で感じてしまう。掘削→危機→裏切り→掘削→危機→裏切り→、中盤はこれの繰り返しに思えてちょっと中だるみ感がありました。
また、大企業のトップが、チンピラしか取り巻きにおけず、寄せ集めのならず者ばかりでしか石油盗掘を進められず、しかも実は自業自得な借金まみれが理由だったとあれば、経営者に向いてないのでは？人望なさすぎでは？？としか思えず…。
裏切りを繰り返す仲間のひとりは笑えるというよりやっぱり苛立ちを強く感じますし、みんなよく許せるなあとすら思えました。
それでも重機をぶん回しての最後のアクションシーンとか、ユニークなダンスのエンドロールが面白くて、まあ良いか、という感想には落ち着きました。きっとたまには、こういうのもいい。
