西東京

Trilogy(原題)の西東京のレビュー・感想・評価

Trilogy(原題)(1969年製作の映画)
3.5
寂しい人が出てくる3話のオムニバス。全部カポーティが原作とのことだけど1冊も読んだことない人の感想です。
編集がぶつ切りでおかしいところが何箇所かあると思ったら元々は1話52分のテレビドラマだったらしい。劇場用に前半2話は半分以下に編集されてる。撮影もかなりテレビドラマっぽい。
1話目の孤独なお節介ババアが自分の分身みたいな子どもの幻覚にめちゃくちゃ言われる話はいい感じ。恣意的で勝手なババアの自己反省。父親からもらったという宝物のネックレスを「あんたみたいなおばさんが持っててもしょうがないでしょ。私にちょうだい」とガキに盗られるところウケる。3話の中で1番フランク・ペリーっぽい。
2話目は妻が死んだ中年と墓参りの人に話しかける趣味の中年おばさん2人の墓場の会話劇。つまらなかった。遠くに見える都会のビルが手前の墓石のようにも見えるのが印象的。
3話目は幼少期のカポーティ自身と叔母さんとのクリスマスの思い出話。実際にカポーティがナレーションしてる。ダンスする場面とかラストはいいんだけど、こういう何気ない話は撮影をしっかりしないとかなり退屈で、いかにもテレビ映画な凡庸な撮影なので途中で飽きちゃった。
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