阪本嘉一好子

Three Dots(英題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

Three Dots(英題)(2003年製作の映画)
5.0
何一つ自分の考えで行動することとはできないし、したくても、シャリア法律がそこに奥深く染み付いている。夫が4年帰ってこなかったら、他の男に嫁ぐと(嫁げる)いうのも法律の一つ。好きな人がいても、何をいうわけでもなく。最後は結婚しなければいけないボスに命令され、麻薬を担いでイランとの国境に送られるが、国境警備に捕まってしまい一生牢獄生活になる。

この映画を観れば、この世界に疑問を感じ、なぜああしないこうしないという意見も聞かれよう。それに、フェミニズムの台頭なんて程遠い。食料すらない(結婚させられるカーンKhans という支配者は十分な食料がある。)ところで、このようなモスリム の掟の中で、どう女性が台頭できるのか?ソ連の侵略から始まって、人生はいつも戦争の中。アフガニスタンは長い間戦火にあった(る)。そのアフガニスタンでイランとの国境に住む人々はどう生きられるのか?

一緒に国境を超えて捕まった小さい息子には別の世界が待っているかもしれない。しかし、アフガンのヘラートHeratにおいてきた娘には母親と同じような人生しかない。なぜ、母親は娘のことより、息子だけを構うのか。確かに息子が後を継いで母親の面倒を見る社会だが、食べ物がなく困っているのは兄弟とも同じのはずだ。この女性も意識改革がいるが、そんなことを考えている余裕もないし。思いつかないし、意識にない。

これがいつの時代がわからないが、イラン政権のトップの写真 (アヤトラ  ホメイニ)が国境警部の部屋のところに飾ってあった。だから、アフガニスタンのソ連軍事介入後であるのはわかるが、正確にいつかはっきりわからない。
この地域は地図で確認するとアグガニスタンの北方でイランとトクメニスタンの国境の近くのヘラートという場所である。
この地域はHarirud Riverという川が流れていて、この地域は最近の新コロナ感染でしごとがないためイランに出稼ぎに行った労働者がアフガニスタンに戻ってくる時の検問所があるところだ。
ここを通過してくるようで、ここで、アフガニスタン人を打ちのめして川に捨てていると。これが少なくても七十人いると、アフガニスタン政府が2千20年の5月の初めアルラジェレラ(Aljazeera)を通じて伝えたらしい。イラン側はもちろん否定しているが。この場所は1日二千人の人がアフガニスタンに戻る通過点でコロナ感染のホットスポットだと。



アフガニスタンの女性監督で、タリバン時代に学校に行けなく母親が家でおしえたらしい。。それもタリバン政権後の初めての助監督だと。