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水面は遥か遠くのQTakaのレビュー・感想・評価

水面は遥か遠く(2017年製作の映画)
3.3
”私”の物語。
印象的な海辺のシーン。
想い出の中の自分を抱きしめる。
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ほんの10分のショートムービー。
一人の自分を想う。
ラストシーンは、”一人”。
”一人”になった自分。
そこに、想い出の中の自分。
それは、自分だけの”自分”。
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スタッフロールの後に水面の風景。
まだ、そこにその女性が立っている気がする。
それは、彼女が見たそのままの風景なのか。
誰もいない海。
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”atmosphere project”が何なのかわからないけど、
同監督の『atmosphere』と一緒に見た。
主演の篠田光里さんの表情が印象的だった。
言葉ではない何かで、全てを表現しようとしたのだろうか。
この10分間は、ラストの、スタッフロールの後の海辺のシーンのため10分間だったのかな。
そこにある風景が、どんな意味を持つのかは、そこに至る様々な状況によって違ってくるんだね。
黒い画面の中の、誰もいない海が、印象的でした。
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