このレビューはネタバレを含みます
『左様なら』を再び感じたくて。
水面は遥か遠く。
タイトルも映像も音楽も美しく、美しいのに確かに現実とリンクしたリアルさがあり、監督の美意識を感じる。
どこかでひっそりと存在する現実を、より美しく…
歩道橋で手を繋ぐカップル、友人の結婚の話。別れ際、あー私この人とこれ以上ないんだ…、的な。定食屋のテレビで銃撃事件のニュース、ありがち。男の食べ方が汚くて、女は全然メインに手つけない。あー好きなのは…
>>続きを読む冒頭、そしてラストに映し出される水辺の波紋のように。自分たちのなにげない(またはそう思っている)日常とはまったく別のところで銃乱射事件が起こる。直接関わりはなくとも、知らないところで自分の行動が誰か…
>>続きを読む「Far away」
ハワイで結婚式を挙げた友達、アメリカの銃乱射事件、地元で別れた彼氏、水面に浮かぶ子供時代。
悲しみを癒やすのは水面の波紋。『これからのこと、それからのこと』でも波紋は別れでした…
”私”の物語。
印象的な海辺のシーン。
想い出の中の自分を抱きしめる。
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ほんの10分のショートムービー。
一人の自分を想う。
ラストシーンは、”一人”。
”一人”になった自分。
そこに、想い出の…