どうやらこれがパトリス・シェローの遺作らしいけど、過去の作品に共通してるようにこういう神経質で病んでる愛憎劇ってのがこの監督の好み題材だったんだろう。（個人的には映像表現の面白味に欠けるからそんな好みじゃないが）

初めて見た作品にして遺作。
ひたすら別れることの出来ないカップル。
人良すぎる主人公とドライな彼女。
躁鬱的な不気味なテンションが絶妙。

言動のやや奇怪なダメ男と、モテるのにダメ男からなぜか離れられないヒロインと、なぜかダメ男をストーキングする中年男。フランス映画って大阪でいうお好み焼きだし、シャルロット・ゲンズブール姐やっぱすげぇと身も蓋もなく感じ入る。ベッドシーンの突き抜けて明るくエロい哄笑とか。