彫刻家としての成功を夢見て、古いアパートに越してきた鷺沼。
だが、そこはただならぬ雰囲気の住人たちが、頑なに守ろうとするがあった。
そして、聴こえてくる、グシャグシャという不気味な音。
偶然発見した壁の亀裂から鷺沼が見たものとは…。
古いアパートを舞台にしたホラー作品。
なんともいえない気味悪さが出ていて、その点については個人的には好印象でした。
日本映画独特の空気感がお好きなら合うかもですね。
雰囲気だけは、とても良い映画です。
また、『南極物語』以来の荻野目慶子出演が嬉しいのと、女子大学生役の新妻潤子が可愛い。
だが、中々キャスティングは豪華だが、はっきり言ってムチャクチャに破綻している作品としか言いようがない。
かなりの意味不明さを放っております。
???の連続。
結局行方不明になった人はどうなったの?
穴の意味は?
何でラストはそうなんの?
よく分からない…。
投げっぱなし状態で、最後までモヤモヤしました。
見終わったときに思ったことは、一体この映画は何を描きたかったのだろう?ってことです。
ぶっちゃけ、わざわざ映画にするような内容だったのか?
小説とかにしたらまだマシな感じもします。
全体の雰囲気は悪くないのに、勿体ないという印象の作品でございました。
雰囲気だけで最後まで見せる系統の作品ですね。
あと、主人公の行動にまったく共感できずでした。