不在

健康でさえあればの不在のレビュー・感想・評価

健康でさえあれば(1966年製作の映画)
3.8
近代化、経済成長、資本主義。
人が人のために選んだものが、結局は人を幸福から遠ざける。

彼らが用意すべきものは、目隠しと耳栓だ。
この世のすべてを見たり聞いたりする必要はない。
他者との疎通には、曖昧な余白を残すべきなのだ。
それを埋めようともがくところに、現代の不幸がある。

人間はどこまで行っても一、孤、個、単。
その点と点を繋げるのが、ピエール・エテックスなのかもしれない。
不在

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