Tyga

健康でさえあればのTygaのレビュー・感想・評価

健康でさえあれば(1966年製作の映画)
3.8
短編×4のオムニバス中編。
あんまり関連性は感じなかったけど、どれも面白かった。

1.不眠症

オチが意外な展開だった。それと、びっくりするくらい黒と光のコントラストが美しかった。
なんかこういう就寝前に何気なく読み始めた本が面白くて読んじゃうみたいなの懐かしい。今はすぐ眠りにつかまってしまう。

2.シネマトグラフ

1がちゃんとひとつの物語になっていたので、この短編の構成はちょっと面くらった。シニカルな笑い。何にでも使える万能スプレーとか油とかの用途が広すぎて笑えた。
映画館って昔はこんなに出たり入ったりフリーな感じだったのかしら。

3.健康でさえいれば

こちらも割とシニカルな笑いの作品。
薬もらったばかりの時はとりあえず家でちゃんとお薬手帳の飲み方とか見て飲んだ方がいい。いや、もともと健康だから飲まなくても良いのだが。
とりあえず薬がもらえればいい!みたいな感覚の人は意外と現代にも多そう。
うちのおばあちゃんもよく「身体が熱い」とお医者にかかり、飲んでも飲まなくてもよさそうな漢方薬をその度にもらっていた。

4.もう森へなんて行かない

そもそもこんな人いっぱいいるところで狩りしようとするなよというツッコミ。
一番サイレント映画の頃からある「動き」と「すれ違い」の要素が強い短編だと思う。
電気が走ってダンスするのはちょっとブラックジョークすぎるかも。
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