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La tour(原題)のROYのレビュー・感想・評価

La tour(原題)(1928年製作の映画)
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シネマテーク・フランセーズの配信サイト「Henri」にて鑑賞

https://www.cinematheque.fr/henri/film/47521-la-tour-rene-clair-1928/

個人的にリフトが上昇下降する様子を見るとゾクゾクする。『怒りのキューバ』とか『白い鳩』とか。

■NOTES
『La Tour』、それはもちろんエッフェル塔!ルネ・クレールは、30年前の建設当時を思い起こさせ、その金属的な痕跡を上から下まで調査している。

シネマテーク・フランセーズが1964年に作成した保存資料から、1995年に保存されたコピー。

「イメージの中の詩」、それを目指したのです。『眠るパリ』では、筋書きを追ってエッフェル塔の全貌を探ることはできませんでした。その前を通るたびに、またカメラを持って登りたい衝動に駆られました。アルバトロス社はこの欲求を満たすことに賛成してくれて、私はずっと恋していたこの偉大な鉄の女の栄光のために『La Tour』を撮影しました。今も昔も、この塔は比類なき近代建築の模範となっている。これほど大胆でエレガントなフォルムの超高層ビルはないでしょう。(ルネ・クレール)

ルネ・クレールの処女作『眠るパリ』では、エッフェル塔が活躍する。これは、その後の彼の無声映画において、尽きることのないモチーフであり続けることになる。1928年3月にカメラマンのジョルジュ・ペリナル(後にラザール・メルソンとともにルネ・クレールの忠実な協力者のひとりとなる)と撮った1本のリールのドキュメンタリー『La Tour』では、塔が最もシンプルな形で示されている。シンプルなフィルム、流れるような編集、メタリックレースの優雅な輪郭と線が見事に表現されて昇華しているのである。アレクサンドル・アルヌーの言葉を借りれば、「地味で金属的な壮大さを持つ詩である。正確な力の結集による叙情性が、これほど強力に引き締まったことは、間違いなくなかった」
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