ちろる

幸せのポートレートのちろるのレビュー・感想・評価

幸せのポートレート(2005年製作の映画)
3.4
時期にそぐわない、クリスマスのファミリーものを観てみました。

長男エヴェレットがクリスマスに実家に連れて戻ったメレディスは、キャリアウーマンで、少しツンケンして見えてしまう洗練された女性。
おかげで家族に彼女は大大代不評。
中でも妹のエイミーは部屋を取られたことで、意地悪な態度をする。

サラ・ジェシカ・パーカー演じるメレディスは本当に悪い人ではないにせよ、堅物で何かと言動が浮いてしまう。

誰の視点で観ていいのかわからなくなる作品。

メレディスは確かに鼻持ちならない女に見えるけれど、性格が悪いわけではなさそうだからエイミーの仕打ちはやり過ぎに見える。
でも、やっぱりメレディスがこの家庭に合うとは思えず、うーんどうなることやら・・・
でも、このストーン一家はよくある田舎の家族とは違ってとてもオープン。
要はこんなオープンすぎる家族関係にメレディスはどう対処していいかわからなくなるみたいなんですが、援護のためにやってきたクレア・ディンズ演じるメレディスの妹は、すんなりとこの家族に溶け込んでしまい、それどころかエヴェレットまで・・・
居場所がなくなっても、また次の居場所は見つかる。
気取っていたメレディスも、本当の自分を曝け出せる相手を見つけて歩き出し、皆もまた自分達の問題にそれぞれ折り合いをつけて歩き出した冬。
しかし結構心をこねくり回されたお話だったのでハッピーエンド風味に見せようとも、ハートフルな気分にはなかなかなれず、複雑な気持ちでエンディングを迎えることになったのはわたしだけではないはず。
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