あつぼう

幸せのポートレートのあつぼうのレビュー・感想・評価

幸せのポートレート(2005年製作の映画)
3.0
初めて恋人の家族に会うときって緊張感があり、自分が受け入れてもらえるか心配ですよね。この映画の主人公でもあるメレディスもそういう気持ちです。

恋人エヴェレットの家族は一筋縄ではいかないクセもの揃い。ストーリーのところに自由奔放で気軽に話し合うオープンな家族ってあるけど、これはちょっと違うんですよ。この人たちって自分達の家族の絆って言葉に縛られて、メレディスに嫌がらせをするような閉鎖的な家族です。

家族の中にはゲイの弟などもいててその恋人の黒人男性は受け入れて、ちょっと場の雰囲気を読めないメレディスは受け入れてもらえないんです。この黒人男性を受け入れてメレディスを受け入れれない理由がイマイチ分からなかったけど受け入れてもらえないのはメレディスにも問題があるからやと思います。とにかくその場の空気を読めない女の人で、舞い上がってしまうとゲイを差別する発言をしたりします。まぁ~これも家族からの嫌がらせがあって精神的にまいってしまってたからやけど差別はいけませんね。

途中で妹役のクレア・デインズが登場するけど、ハッキリ言ってここらへんから急に面白くなくなりました。彼女の登場でこの映画の落ち着く場所が分かってしまいました。もうラスト30分ぐらいはかなりご都合主義で強引な展開になってましたよ。
もっともっとこのラストに関わってくる人たちの心情を深く描かないと「なんじゃそりゃ」ってなります。

出演者も豪華で楽しみにしてたのですが、正直意地悪な娘役のレイチェル・マクアダムスの可愛さだけが救いの映画でした。
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