ソラ

哀愁しんでれらのソラのネタバレレビュー・内容・結末

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

幼い頃に母に捨てられ、そんな母親を嫌悪し続ける主人公。ある日、不幸な出来事が次から次へと降りかかり、生きる気力を失いそうになった夜、酔っぱらって電車に引かれそうになった開業医の男性を救う。その出会いから1カ月後、男性の妻になり、男性の連れ子の母親となることに。不幸な状況から一転、裕福な生活と優しい夫と娘に囲まれてめでたしめでたし、と思いきや、徐々に娘の別の顔が見えてきて-。

最初の怒涛の展開に引き込まれて、次に何が起こるのかビビリながらも知りたいと思わせられる。娘ひかり役の子の表情が恐怖を駆り立ててくる。最初はひかりはサイコパスなのかと思ったけど、あれは本当に退行現象だったのかもしれない。どこまで自分を愛してくれるのか、学校でも自分が心配されたい。少し病的かもしれないけど子どもなら一度は試したいと思うようなことだと思う。
なのに内緒だと約束したことを父親に暴露され裏切りだと思った。この物語で本当にモンスターなのは田中圭が演じた夫じゃないかな。人を見下す発言が多くて、患者には鹿のペニスを粉末にして飲めばいいと真顔で助言。

よくわからなかったのは、小春が母親失格を告げられて実家に戻ろうとするシーン。なんで家族の姿を見て、戻るのをやめたんだろう...。

メガネをかけた女の子の手紙のところよかったな~。そうだったんだ!ってなるし、それを小春がどんな心境で読んだのか知りたい。最後にインスリンを打たれた子どもたちの倒れてるシーンは、あれは現実なのかな?先生はどこにいるんだろう...
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