【女の子は誰でも、漠然とした一つの恐怖を抱えている。“私は幸せになれるのだろうか”】
冒頭と後半に出てくる言葉だが、“不安”ではなく“恐怖”という言い回しが面白い。
アラサーになり、結婚も出産もしていない事に“恐怖”を覚え焦ってしまうと色々な判断を誤ってしまう。
さらにこの主人公のように、不幸が重なったりこうなりたくないという母親像を自分の中に焼き付けている人は、そのこだわりから余計に判断を誤っていってしまう。
靴のサイズだけで結婚したシンデレラや王子のように...
総合してものすごく不気味なフィクション映画だったんだけど、もしかしたらものすごくノンフィクションになりうる話なのでは。とも考えさせられた。
“幸せになれるのだろうか”という恐怖を抱えた人が、幸せになる事を他人に委ねたらこうなってしまうという教訓にもなった。