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『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版のapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

2.1

このレビューはネタバレを含みます

ホラーにロジックを求めるのは流石に野暮かとは思うけど、画面の強さを悪ふざけで緩和しちゃったこのバージョン、ストーリー側を見ちゃうよね。

タイムトリップが多々挟まるご都合主義というのか、それが不思議さ、怪奇現象といわれればそうなんだけど、なんのこっちゃわからんといえばわからん。

近づく人みんなに呪いかけてたの?とかなんかその、ベクトルがすごい謎。お化けのモチベーションなんか解説するとかロジックじゃないんだろうけど。

ダムに沈めるために村民を魔女狩りのような言説で貶め、殺害していったというところだけはホロコーストを思い返せば実現性のある悲劇ではある。

あとやはり現実の解像度が上がりすぎてて、心霊ホラーというのは中々難しいジャンルなのだろうなと思う。

お化けの演出が、解像度のせいで怖くないのだ。(あ、すいません。このバージョンみといてなんなんですけど…あんま怖いの苦手で…)
ぼやかしたりしてるのは全然怖くて、ラストのマヤちゃんの犬憑きなんて非常にアメリカクリーチャー的なんだよな…怖さのベクトルがフィジカル的。

ホラーというのはやはり音楽効果でかいなーと思うのは、結構運動会のテーマとか流れるとマジで怖くない。すごい。
ええ具合にふざけてくれてたので、幸い怖くなくみれた。

大喜利としてはやや半端なとこもありつつ、ホラーとしての怖さを削いでまで何が観たかったんだっけ?というのはちょっとわからなくなってしまったけど。
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