せいか

『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版のせいかのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

9/9、Amazon primeにて視聴。和ホラーが苦手なので、「恐怖回避ばーじょん」。
開始5分で恐怖回避のためのギミックのやかましさにつらくなっていたが、通常版を観て怖い思いはしたくないので、最後までそのまま観る。結果、大して怖さが強くない作品だったので、別に通常版で観ても良かったなと思った。ホラー作品ではあるけど、怖がらせることに重点を置いたホラーというよりは中身があるというか、何と言うか。そこまでがっつり話の質が濃密というほど濃密に昇華されていないけれど、例えば因習的な村を舞台にしたホラー小説みたいな類のホラー(だったし、実際そういう要素が多分にあるのだが)みたいな……。グロにあたるところもよほど苦手でない限りは普通に観られるレベルかと思う。

本作は有名な心霊スポットである犬鳴トンネルを題材にしたもので、そこから犬鳴村という村にまつわる時を超えた呪いというものを描いている。
全体的に薄味なのに詰め込み過ぎでもあるみたいな不思議な作品だった。あと、多分、犬鳴村の設定について、作中でちゃんと映画を観れば分かるようにまとめられてないというか、その外側の情報も把握しないと何のこっちゃみたいな要素を残している気がするんだけど、気のせいだろうか……。

山犬を食い、関わり、他の社会からは距離を取られていた村が、電力会社に騙されて懐柔され、支配され、ダムと一緒に埋められてしまったことから一連の呪いが発生して、犬神村の怪異に触れた人は謎の水死を遂げるとか、犬神村の生き残りの血筋の連鎖みたいなのとか、要素要素は嫌いではないのだけれど、なんかやはり話のまとめ方がいまいちピンとこなかった。
もっとなんか焦点当ててドラマにしてくれたら楽しめただろうなと思う。
せいか

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