2021年劇場観賞10本目
緊急事態宣言に伴う映画館休業を経て、劇場で映画が観れることの嬉しさをしみじみ思って観た。
ラッセル・クロウが体型から完璧に作り込んでて、
最初から最後まで鳥肌立つほどキモいし怖くてまさに”手に汗握る”展開の連続で、
劇中何度も両腕がバンザイになって腰が浮いて飛び上がるほどビックリ驚くシーンの連続に心臓バクバク💦
本当に後に引き摺るほど怖くて、めっちゃ面白かった!
似た設定の映画でいうと”Duel(邦題「激突」)”(1971)を思い浮かべるけど、これは”見えない恐怖”だったけど、加害者が見えてるこっちのほうが比較にならないほど怖い。
これを観て改めて、幽霊よりも未知の怪物よりも、なによりも本当に怖いのは”人間”だということをまざまざと見せつけられる。
さらに、煽り運転をするこの主人公の粘着質な執拗さの恐怖と、このコロナ禍で沸いて出てきた、独善的な正義で他者をなんの疑念もなく一方的に責め立てる人たちの精神構造とどこが違うのだろうとふと思った途端、この映画の主人公は決して架空の人物ではないと気付かされ、改めてゾッとさせられる。