空海花

アオラレの空海花のレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.3
あまり観るつもりなかったのですが、
意外に高評価が多かったので気になり
ジャンル的に嫌いじゃないし
なぜかラッセル・クロウが引き受けたように、私も観ようかなと(笑)
監督はデリック・ボルテ。

弟と息子と暮らす離婚調停中の女性が
彼女の運転マナーをきっかけに
サイコで執念深い男に追い詰められていくというわかりやすい話。

うまくいかない世の中で
苛々が蓄積していく
それがマナーの欠如や危険運転に繋がっているのかもしれないという導入。

ラッセル・クロウは失うものが何もない。
更に冒頭からとんでもないサイコっぷりを露見。
彼に何があったか、この短いシークエンスだけでわかるのはなかなかうまい。
一方、恐怖のどん底に落とされる彼女のいい加減さは、要するに観客のやれやれ!をアオっているのかもしれない。

だが、災難に遭う周りの人達が…
気の毒で仕方がない。
スリラー(ホラーもだけれど)で脇役がどんどんやられちゃうのはよくあることなのに
現実の煽り運転が過るからか
周囲の方がまともだからか
(まぁながら運転とかしてる人もいるのだけれど)
カーチェイスが交通事故に見えてしんどくなってきた。
私は運転はしないのだけれど
助手席やタクシーに乗って
苛々しまくった人が、たまたま近くでこんな風に出会って、巻きこまれたらたまったもんじゃない😂

こういうのは感情移入なんてしなくて良いんだけれど
強いて言うとすれば息子くんか。
いいからとにかく母ちゃん謝ろうよ…

状況にもよるが、お互いに咄嗟に出てくるのが謝罪の言葉だった時って
結構気持ちのいいものだと思うのになぁ
。。

ラッセル・クロウのデカさと顔面力は
恐怖をアオルのに完璧だった(笑)
よくオファーしたし、引き受けたなと。
脚本読んで「これは出ない」と最初は思ったらしいが…
正直ラッセル・クロウ出てなきゃ観なかったし、このキャスティングはしてやられた感。

警官をやりたがる人がいないっていうのも冒頭にある。
最近だと『21ブリッジ』でもあったけれど、そういう社会的なメッセージも含んでいる。

私は途中でだいぶアテラレて、
ラストが来る前にぐったり😩
一応最後のは最初の方のあれか…と思いつつ、燃料切れで無反応だった(笑)

でも後でよく考えると、
アオリ運転だけではない危険運転も数々出て来る本作。
観れば大抵の人が運転気をつけようと思うはず。
なのでこれ実は家族とか身近な人と観た方がいいのかも?
という訳でオススメです(笑)


2021レビュー#113
2021鑑賞No.212/劇場鑑賞#21


翌日車に乗せてもらっていたら
細い道で前の車が対向車くるたびに変な場所で何度も止まり
こちらの運転手イライラ。
幸いぶつかることもクラクションを鳴らすこともなかったけれど、
同乗している私は「ひぃ~😱」
これを観せとけばよかったとちょっと思った次第です(笑)
空海花

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