ごえもん

アオラレのごえもんのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.9
ラッセルクロウのきちがいっぷりが痛快。B級映画としてはカーアクションも迫力があり、仕事も家庭もうまくいかない女性が懸命に生きる描写もそこそこ丁寧で好感。

この映画の見所はかわいそうだけど最後まで自己中な主人公ときちがいなりに素手で挑み謝罪を求めるたいう筋を通すラッセルクロウの対比。昨今巷に溢れるの無敵の人と社会にやばい人がいるのを分かってない大人両方を同時に描いたのが素晴らしい…
そもそも自分の息子の成績と自分の仕事がかかっているのに余裕で寝坊し、旦那も悪いところがあるのだろうが弁護士と浮気しというルーズな部分が招いた災い。いくらイライラしてるとはいえ、まさかの主人公が煽り運転をした上、筋肉もりもりのやばいおっさんが紳士的に来てるうちに謝っとけばいいのに。
自分は通勤で人にぶつからないように気を付けているが、少しかすっただけで怒鳴る人や、スマホしか観ないでぶつかっても謝らない人、そもそも避ける気がない人が溢れている。それに対して大抵の人は我慢するのだろうが、ラッセルクロウみたいな人が中にはいるという危機感は持った方がいいということだろう。
人を思いやり、人に恨まれないよう慎ましく生きようと思わせてくれたこの映画に感謝。
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