1幕目までは傑作なのではないかと思ったが
後半かけて失速
復讐劇というジャンルにおいて大切な要素が抜け落ちてしまっていることが原因
2幕に主人公の葛藤を描き、3幕目に成長する流れが上手く組み立てられていないため(1幕目に要素はしっかりあるのにも関わらず)復讐に転じるまでの明確な理由が提示されず、点と点が繋がらないのがとてもモヤモヤする
復讐劇はただ、やり返せばいいわけじゃないし
プラスマイナスゼロにするための加減や
攻撃と内面の成長に通ずるメタファー
武器や攻撃場所の意図など
上手く作っている作品は実はかなり奥が深い
ジョナサン・ミロ、 カリー・マーニオンの演出はとてもよかったため
脚本家は復讐劇の作劇法を分析すべき
復讐劇を舐めんな
もったいないのは
ネオナチのケヴィン・ジェームズがハマってたし
なによりもベッキー役のルル・ウィルソンが素晴らしかったこと
脚本がもっとしっかりした映画でもう一度観たい