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夜よ、こんにちはのmrhsのレビュー・感想・評価

夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)
4.5
再見だが圧巻。ますますベロッキオが好きになった。何も気の利いたことが言えない。ミニマル、政治性、そしてロベール・ブレッソンに匹敵するような緊張感≒サスペンス。

特に難しいことをしているわけでもなく、図式的に解釈すれば、これほどシンプルな物語もない(一例を挙げるなら鳥小屋がキアラ達の部屋に重ねられているのは明らかだが、しかしそのような図式的な解釈ではなく、映像の力こそが重要だ)のだが、だかこそまるで最良のミニマル・ミュージックのような無限の豊かさがこの映画には宿っている。傑作。
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