ストレンジラヴ

国産洋画劇場「六城」のストレンジラヴのレビュー・感想・評価

国産洋画劇場「六城」(2018年製作の映画)
3.5
「遠藤さああああああん!」

国産洋画劇場第一回作品。
かつては花形力士だったが、取組での事故により角界を追放された"板橋の種馬"六城(演:秋山竜次)。闇相撲で小遣いを稼ぎ、足りない生活費を補うために高利貸しの手先として取り立てを行う毎日を送っている。彼には密かに想いを寄せる相手がいた。行きつけの団子屋の娘・遠藤(演:友近)である。そんなある日、六城は世界相撲大会でロシア相撲の絶対王者・ゴラドの取組相手に指名される。かつての親方とも和解し、遠藤も見守る中で稽古に励む六城。朝は生卵を割り、昼は冷凍マグロを相手につっぱりを繰り返す。六城の闘いが幕を開けた…。
いやぁ感動的なストーリーですねぇ。六城と遠藤、不器用なふたりが公園で缶ポックリをしながら徐々に心を通わせていく姿には目頭が熱くなりました。そしてひたむきに稽古する姿やラストの死闘に手に汗握りました。
嘘です。でも、よくぞここまで作り込んでくれたと思います。これだけは本当です。開始早々の拍子抜けするファンファーレからのタイトルバックから、終盤ムダに口を歪ませる六城まで終始笑いっぱなしでした。まあまあ真剣に製作しているのがいい意味で腹立つ(褒め言葉)。
いやぁ、やっぱり洋画は国産に限りますねぇ。