カラン

悪の法則 特別編集版のカランのレビュー・感想・評価

悪の法則 特別編集版(2013年製作の映画)
3.5
評判の芳しくない劇場公開版よりも20分ほど長いバージョンで観てみた。

脚本を手がけているのは、原作を書いた小説家であるが、おそらく脚本自体の問題ではなく、脚本と映画の次元の違いを超えられなかった監督の問題であろう。省略というよりはカットによって物語的展開に謎をかけているが、結局セリフによる説明ばかりであるし、悪者の大したことのない長舌鋒が多い。脚本の重力を離れられないまま、撮影を始めたのだろう。凡庸で飽きる。

バイカーの斬首は説明臭く、ビジュアルもいまいち。しかし、ブラピの首の切断は見事であった。噴き出した血の質感も良い。透明感があるが濃い。もうほんの少し粘度があればというところか。

レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー(Red Digital Cinema Camera Company)というアメリカのデジタルカメラ製作会社のものを使って撮影された。デジタルの解像度高い&どん詰まりの、伸びずに詰まってしまう感じが、緩和されているように感じた。良いデジタルカメラなのかもしれない。


Blu-rayで視聴。5.1chサラウンドは、SEは良いと思う。銃弾の音は低音のドスが効いているし、シャープである。しかし、セリフのエンジニアリングが?である。ちょっとダブつきがちか。
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