クリストフォルー

スクープ・悪意の不在のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

スクープ・悪意の不在(1981年製作の映画)
3.9
キャプラの「群衆」や黒澤の「醜聞」の昔から、こういったジャーナリズムの暴走を描いた作品が多いのは、マスコミ(メディア)が、悪意のあるなしに関わらず、無辜の人を傷つける事例が絶えないせいなのだろうか。
“スクープの価値”は、報道する側にいなければ解らないのかもしれないが、捏造、隠蔽、情報操作、デマ、フェイク、ミスリーディングと、ニュースを受け取る側が見分けねばならない罠は多岐にわたるから怖ろしい。まして、報道される側に立たされてしまったら、大抵の人は、容易には対抗できないだろう。
この映画がつくられてから40年。いまや、悪意(MALICE)は、マスコミを凌ぐほどに大衆化されてしまった。もはや、標的にならないことを祈る他ないのだろうか。
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