まめだいふく

スクープ・悪意の不在のまめだいふくのレビュー・感想・評価

スクープ・悪意の不在(1981年製作の映画)
3.0
 「俺がどんな人間か なぜ新聞が決める」

 本作の主題は ‶報道倫理とは何か?” である。
 大した根拠もないまま、FBIにとある事件の容疑者に仕立て上げられ、更には新聞社がまともな裏付け調査もせずに、それを記事にしてしまう。そのせいで、本人はおろか、その友人までもが人生を狂わされてしまう……というお話。

 テーマの割に緊迫感は薄く、淡々としており、ちょっと地味な印象があるが、ポール・ニューマンの渋さが光る社会派ドラマだった。ただ、主人公と事の発端を招いた女性記者との関係が中途半端な恋愛模様に発展したのは蛇足だったな。あの記事を書いた記者が女性ではなく男性だったらどうなっていたのか。結局、主人公が女性に甘いみたいな感じになってしまったのが残念。
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