東京国際映画祭学生応援団

いのちの停車場の東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

いのちの停車場(2021年製作の映画)
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苦しかった。苦しくて苦しくてしょうがなかった。けれども温かい気持ちになりました。

テーマは生と死。すごく重いテーマではあるけれど、まほろば診療所の人物たちが明るくあたたかい雰囲気で溢れているため、死だけではなく生についても感じられる作品でした。

映画の中で何度か出てくる、人と人が抱きしめ合うシーン、手を握るシーン。
すごく印象的で、医療技術がどんなに発展しても人の心を救えるのはやっぱり人なんだと感じる素敵なシーンでした。

まほろば診療所の人たちが行きつけの、BAR STATIONでのシーンもすごくよかった。
どんなに辛いことがあっても時間は進むし日常はあるのだということを感じました。

これから沢山の人に出会っていく10代にこそ見てもらいたい。同じ10代として強くそう思います。

これから出会う人たちと、ちゃんと目を見て話そう。恥ずかしがらずに気持ちを伝えよう。そう思えるはずです。

エンドロールを見ているとき、これからどう生きたいのかを考える自分がいました。

人は強くて美しい。なりたい自分に出会える素敵な作品でした。

《鑑賞者:まなは》