いのちの停車場 (舞台挨拶上映)
凄く沁みました
生死は皆平等で、でも命の長さは平等ではない
名女優の言葉「生きるのも日常、死んでいくのも日常」
それぞれが自分の死とどう向き合うのか、「考えさせられる」というより日常として向き合う中で「生ききる」とはどういうことなのかこの作品を通してその一端を知ることができたような気がします
現実の世界でも、作品の世界でも、誰しも死が身近にあるということや突然訪れるかもしれないということを感じ、その度に今後悔しない選択をしようと思う
この作品は在宅医療で最期を迎える人にどう寄り添うのか、自らの死生観や境遇やその人との思い出を重ねながら答えを探しながら向き合っていく様が静かに丁寧に描かれていたと思います
主演の吉永小百合さんや原作者の現役医師南さんが言っていた「生ききる」という言葉が印象的でしたが、この意味で答えのない問いが主人公の背景となっています
この問いを考えるように残すような描写も良かったと思います
とても重いけど日常、人間味がきちんと描かれていて温かみも笑いもあり決してハードルの高い作品ではない、誰しもが日常として一部でも重ねることができる良作じゃないかと
原作の人物造形がとても深く、それを体現された俳優さん全員が素晴らしい
松坂桃李さん、広瀬すずさんの役もそれぞれが一連の過程が描かれ、様々な人と触れ合いながら境遇や葛藤を抱えながら進む道を見つけながら前を向いていく姿が感動的
描かれていない部分も沢山ありますが、例えば抱きしめるシーンで浮かび上がらせるような余白もあり終始スクリーンに引き込まれていました
後半涙してしまったのは想定内だけどその流れで舞台挨拶の吉永小百合さん達の言葉に涙してしまったのは予想外泣笑
それだけ内容の濃い、言葉が沁みる舞台挨拶でした
以下はどうでもいいこと
◎野呂(松坂桃李)は赤い車が好き
◎仙川(西田敏行)のモノマネの無茶振りが過ぎる、でもライン(吉永小百合)は越えない笑
(◎追加します)