鍋山和弥

いのちの停車場の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

いのちの停車場(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

治療拒否。安楽死。本人の、望みの種類は、同じ。でも、この国では、安楽死は、犯罪。命は、尊いと、うたう理屈は、分かるが、僕は、『サワコ先生』には、いつまでも、『まほろば診療所』に、残って欲しかった。この作品の、最後の終わり方は、『サワコ先生』の、『まほろば診療所』で、いつまでもという思いと、父のために、安楽死をという思いの、葛藤の末の、辛い決断という、それが、伝わった。そして、この国では、安楽死は、犯罪と、再認識させる、日本の、辛い現実というのも、伝わった。安楽死は、犯罪だが、『サワコ先生』は、何も悪くないと思う。扱いは、『サワコ先生』は、犯罪者かもしれないが、僕は、『サワコ先生』は、優しい医者だったと思う。本人の、望まぬ、延命治療が、本当に、いいことか?高齢化社会の中、日本は、考えなければ、ならない時期では、ないだろうか?『サワコ先生』の父は、『痛みからの、永遠の解放を』と言ったのだ。苦しむ父を、見てられない、『サワコ先生』の、気持ちも分かる。『まほろば診療所』の患者達だって、いつまでも、『サワコ先生』に、残って欲しかったはずだ。
鍋山和弥

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