今やゾンビ映画は時勢の最先端を行くようなジャンルになっているが
本作は特にその色が強い作品になっていると思う。
突然原因不明でゾンビパニックが発生し
政府からなんだかよく分からない情報から流されず
ひたすらステイホームを続けなければならない。
外に出るには必死の対策をして
それでも感染するかもしれない状況で
生き残るためにはSNSと形を変えた人との繋がりしかない。
これはまさに世相ど真ん中すぎる映画だ。
近年のゾンビ映画と比べると
(予算の都合上?)量的には控えめながら
韓国映画のゾンビ造形自体が結構高い水準のもの。
物語がそんなに大きなスケールでもなく
ゾンビ映画の要所もきちんと押さえてあるので
満足いく出来になっている。
なにしろ98分と短尺なのがいいね。
ホラーはこのくらいの尺が一番良いよ。